H1B抽選結果

2017年4月7日に2018年度のH1Bビザ申請の受付が終了しました。H1Bには一般枠として6.5万枠と米国の修士・博士号用の2万枠の計8.5万枠が設けられていますが、本年度は初週に19.9万件の申請があり、昨年度の23.6万人に比べ16%減となりました。ここ数年H1Bの当選確率の低迷が続いたのと、今後H1B監査が強化されるなど先行きの見通しが悪いために、申請者数が減ったのではないかと思われます。11日にまずマスター枠の抽選が行われ、その後にマスター枠落選者を含んだ普通枠の無作為の抽選が行われ、当選確率は昨年度の30%より大幅に上回る43%となりました。当選者の受領通知書の発送がすでに始まっていますが、今年は4月3日からすべてのH1Bのプレミアム申請が6ヶ月間中止したため、結果がわかるのは早い人で4月、遅い人で9月もしくはそれ以降になると思われます。当選者には受領通知書が送られ、落選者には申請書類と申請費用が返却されます。当選者は申請が承認されれば10月1日の就労開始となります。では、審査期間中はどのような対応をしたらよいのでしょうか?

OPT自動延長.F1学生は、OPTが10月前に失効する場合、H1Bに当選したら、大学のインターナショナル・オフィスに受領通知書を見せて、OPTの期間を9月30日まで自動延長してもらうことができます。OPT自動延長はI-20に記載されますが、新しい就労カードを申請するものではないので、自動延長期間中は国外への旅行は極力さけたほうがよいでしょう。またOPT期間中に90日以上非雇用状態が続くとOPTが失効するので注意が必要です。

STEM/OPT延長.H1Bが却下された場合、その時点で自動延長されたOPTも失効します。ただし、STEM (理数系) に該当する専攻分野の学生であれば、OPTをさらに24ヶ月延長することができます。OPTを24ヶ月延長するためには、雇用主がE-Verifyに加入し、24ヶ月間の研修計画書を提出することが義務づけられています。24ヶ月のOPT延長期間は60日以上非雇用状態が続くとOPTが失効するので注意が必要です。STEM学生はOPTを合計で36ヶ月申請できるので、この間最多3回までH1Bを申請することもできますが、永住権の待ち時間が少ない国籍保持者であれば、この間に永住権を申請することも検討できます。

OPT猶予期間.OPT期限失効後の60日間、つまりOPTの猶予期間 (Grace Period) 中にH1Bを申請した人は、当選すれば、H1B開始の10月1日まで米国内に滞在することはできますが、就労することはできません。ただし、その間に米国を出国したら、F1/OPTで入国できなくなるので、要注意です。

枠免除カテゴリー. 非営利団体の大学機関、非営利団体の大学機関と連携プログラムがある機関 (たとえば、大学からインターン生をうけいれている病院など)、もしくは政府や民間の非営利研究団体などは、H1B年間枠の対象とならないので、年中いつでもH1Bを申請することができます。また、H1Bはフルタイムでもパートタイムでも申請できるので、枠免除の雇用主がH1Bを申請すれば、枠免除の雇用主のもとで就労が続く限り、年間枠対象の雇用主も第2雇用主としてH1Bを申請することができます。ただし、枠免除の雇用主との雇用関係が終了すれば、年間枠対象の雇用主との雇用も無効となります。年間枠対象の雇用主が単独でH1Bをスポンサーするためには、新年度枠で新たにH1Bを申請しなければなりません。

H1B落選.抽選に漏れてもOPT就労カードがまだ有効であれば、その有効期限まで米国内で就労することができます。その後の選択肢としては、OPTの猶予期間失効前に国外にでる、F1学生滞在資格を延長する、B2観光ビザに滞在資格を変更するなどの選択肢もありますが、一旦国外にでてESTAやB2観光ビザで再入国することも考えられます。もし、専門職経験が十分にある人であれば、Eビザを申請する、もしくは、米国外の関連会社で勤務をして、1年後に関連会社間転勤用のLビザを申請することも検討できるでしょう。研修目的であれば、米国外の大学を出て国外で1年間の関連経験があれば、J1研修ビザを申請することもできます。米国外の大学をでていなければ、米国外で5年間の関連職務経験が条件となります。その他にも、カナダ・メキシコ人であればTNビザ、オーストラリア人であれば、E3ビザでの採用も可能です。また、同じH1Bでもチリ・シンガポール人には別枠が設けられているので、これらの国からの採用も可能です。